ブロガーの壁(その2) - 途方にくれた人のためのアニメ

Steve Yegge / 青木靖 訳
2006年9月17日 日曜

私のブログ器官の詰まりを解消することを目的としたN個のパートからなる短い投稿シリーズの第2回。さあ、鼻をつまんで! なんと言ってもこれは、見ての通り、ナンバー2*だからね。
    * "make number two"は幼児語で「うんちする」の意。

ちょうど1年ほど前になるが、私は、自分でも驚いたことに、アニメ("Anime")、つまり日本のアニメーションが好きなことを発見した。 宮崎駿の「千と千尋の神隠し」を見たのが始まりだった。(これは今ではみんな見てると思うけど。見てるよね?) アニメって、あのアメリカ下層民が見るやつ? アカデミー賞に長編アニメ賞ができたことで、アニメは今では多かれ少なかれメインストリームになった。妻も私も代わり映えがしないハリウッドのクズ映画には辟易していたし、年に2本か3本しか現れない本当にいい映画を待つのにも疲れていたので、ちょっと挑戦してみようという気になったのだ。

「千と千尋の神隠し」(これはもちろん素晴らしい作品で、それだからこそオスカーを取った)を見たあとは、同じようなものを探してみた。最初は、「もののけ姫」とか「魔女の宅急便」といった、宮崎のその他の作品を見た。宮崎の映画はすべて見るに値するが、その意味では、それは私たちにとって冒険ではなかった。

それから私たちはモールにあるサンコーストビデオショップに行き、そこである少女に出会った。彼女は19歳のアメリカ人の女の子で、アニメが好きだけど、たくさん見られるほどお金を持っていなかった。ちょっと考えてみて よ! アニメを見て貧乏になるなんてことに始めは驚いていたけど、しかしDVDを150枚ほど持つようになった今では、そういう見方を改めるようになった。これのいい面としては、DVDを自分で持っているというのは素敵なことだし、私はひどい海賊行為というのはしたことがない。別に過激な反海賊の立場というわけではない。ただ盗み方を知っている集団に属したことがなかったというだけのことだ。自由主義社会の半分が海賊行為をしている時に、それに反対の立場でいるのは難しいことだ。

本筋から離れるが、何年か前に、ジェフ・ベゾスがAmazonの社員に、本と音楽とビデオの世界最大の小売店でいつづけるなら、デジタル海賊行為によって会社が葬り去られることになると話したことがあった。中国では誰もCDを買わないが、中国はすぐに自由世界の半分を占めるようになる。すでにそうなっていなければ。彼らは自由からはほど遠いが、しかし彼らは大きく、そして海賊的だ。本、音楽、ビデオはどれもデジタル化することができ、したがって海賊行為に対して決して安全ではない。Amazonが事業を拡げて電器製品や洋服やスポーツ用品やそのほかあらゆるものを売り始めたのはそのためだ。そうしなければ、いつか破局を迎えることになる。少なくともその日の彼のスピーチから私が受け取ったのは、そういうことだった。彼が本当に言おうとした ことが何だったのかなんて、いったい誰に分る? ジェフ、間違った説明をしていたらごめんなさい。

何にしても、私は相変わらずCDを買っているし(ああ、私は時代遅れの人間だ)、本やDVDも買っている。これに関しては言っておきたいことがある: アニメシリーズにはまってしまうと、DVDというのはとんでもなく高価なことが分る。私がゴルフやスノーボードの趣味にかけているお金には及ばないが、それでも出費の中でトップクラスに入っている。シアトル地域のレンタルショップは通常あまりいいアニメ作品を置いていないので、実験的に買う羽目になる のだ。

そのサンコーストの少女は、名前は覚えていないが、アシュレーとかローレンとか、何かトレンディな19歳の女の子がしていそうな名前だった。私たちは彼女とおしゃべりし、何がおすすめか聞いてみた。「どんなジャンルが好きなの?」というのはアニメファンがいつでも最初に聞く質問だ。それというのも、アニメにはアメリカの普通のビデオと同様 に、たくさんのジャンルがあるためだ。どうもアニメは日本におけるエンターテインメントの主要な形態らしい。遠くから見ている私に言える限りではそう思える。だからある種類のアニメが好きだからといって、別な種類のも好きになる保証はない。

私たちは自分でどんなジャンルが好きなのか分らなかった。えっ、ジャンルなんてあるの? 「スクービー・ドゥ」や「マッハGoGoGo」みたいな、ただのマンガというわけではないの? 私たちがそれまでに見ていたのはいくつかの宮崎作品だけで、それについては十分気に入っていた。

それで彼女は最初のおすすめを教えてくれたのだが、それについては言っておきたいことがある。この少女は、そのあとの18ヶ月の間に私たちに何千ドルも出費させることになった。彼女がまったくのクズ(アニメにもまったくのクズがたくさんある。これは他の映画と同じことだ)を奨めてくれていたなら、私たちはすぐに、そして永久に興味をなくしていたことだろう。

しかし彼女が教えてくれたのは、自分は「十二国記」(Twelve Kingdoms)というそれほど知られていないアニメシリーズを見ていて、まだ3枚目か4枚目のディスクまでしか行ってないけど、たぶん気に入るだろうということだった。

そして彼女は見事な選択をしたのだった。このシリーズ(全部で45話ある)は、アニメファンによる歴代アニメベスト10に毎回 のように選ばれている。アニメの多くはマンガ("Manga")をベースにしていて、これは日本版のコミックブックみたいなものだ。「十二国記」はその点で変わっていて、基本的には異世界ファンタジー文学である日本の英雄小説シリーズがベースになっている。

アシュレー(確か彼女の名前はアシュレーだったと思う)は、主要登場人物の中嶋陽子が最初「すこし感じが悪い」が、シリーズが先に進むにつれて良くなっていくと注意してくれた。これもまた、私たちの数千ドルの出費に貢献するちょっとした情報だった。陽子は実際、精神的に不安定で泣き言ばかり言っている、ちょっと見たことがないくらい煩わしい高校生のガキで、アシュレーの一言がなかったら、最初の3話までに私とリンは陽子にすっかりうんざりさせられていただろう。そこまでも見なかったかもしれない。

しかし私たちは毎晩毎晩辛抱して、2枚目のDVDに入るころには、「まあ、少なくとも退屈はしないようだ」と思うようになっていた。5枚目のDVDを見る頃には、私たちはこれ以外のことを話題にしなくなった。9枚目の頃には、当惑している家族や友達に対して自分たちがこの日本のマンガを見ていることをカミングアウトし、シリーズが終わる頃には、友達を家に引っ張ってきて、一緒に見させるようになっていた。そしてもう一度見た。私たちはもう4回か5回は見ている。

ある年代の小さな子供は、同じ映画を一年くらいに渡って何度も何度も繰り返して見るが、児童心理学者によると、彼らは毎回新しい視点で見ているのだそうだ。私たちにとっての「十二国記」もそれと同様だった。西洋人が理解するにはそれくらいかかるのだ。最初に見たときには、すごくたくさんのことを見落としていた。私たちの心の中であるパターンが形をなすようになるには、少なくとも3回か4回見る必要があった。それに私たちはたいていの場合、英語吹き替え版を見ていた。4回目に見るときに字幕付き日本語版で見てみたら、まるではじめて見るかのように感じられた。

純粋主義者は常に字幕付き日本語版を見るべきだと言うだろう。しかし私たちは英語の声優に慣れていた。スタジオはアメリカ向けのアニメに、たぶん40人か50人いる同じ声優を使っている(その中の10人か20人はすぐに識別できる)。単にそういうことになっているのだ。私たちはあの金髪の子 (十二国記の延麒麒麟)や、延王や、クラウスとラヴィや、アレックス・ロウの声を聞くのが好きだ。いろんなシリーズの背後に彼らの声を聞いて、それをみんなを好きになったのだ。しかしあなたは字幕版を見るべきだと思う。私たちのように染まってしまわないように。

1ヶ月か2ヶ月の後に、私たちは驚いているアシュレーに再会し、何か他にも推薦してくれるように頼んだ。これは彼女にとっては大したことだった。私たちはアニメを買うお金のある有料入場者であり、しかも彼女の意見をとても尊重していたからだ。次は何を見たらいい?

彼女はしばらく考えていた。すこし口籠もって、それから言った。「ラストエグザイル(Last Exile)を見たらいいんじゃないかな。みんなラストエグザイルは好きだから。若い子も年な人も・・・」

彼女は言葉を最後まで言い切らなかった。リンは一般に年配の人という意味だと受け取ったと思うが、彼女が意味していたのはそういうことではない。全然。彼女は私たちを指していたのだ。私たち、年な人たち。これはティーンエージャーにはじめて「サー」と呼ばれたみたいにに感じられた(あるいはネットで誰かにはじめて「Yeggeさん」と言われたみたいに)。彼女が誰に話しているのか見ようと振り返ったくらいだった。

私は彼女が誰のことを指していたのかよく分っていたが、最初気付かないでいたのは、それほどにエキサイトしていたためだ。私たちは2人ともすごくエキサイトしていた。かの有名な「十二国記」推奨者による新しいシリーズが見られるんだ!

あとは歴史的なことだ。「十二国記」が決定づけなかったとしても、ラストエグザイルは決定的だった。私たちはラストエグザイルがすごーーーーく気に入った。これ以上のアニメはない。ほとんど同じくらいにいいものはあるかもしれないが、しかしこれよりいいものがあるとは思わない。私たちはポスターを買い、フィギュアを買った。私たちは人生の ラストエグザイル期を過ごし、それは少なくとも2ヶ月続いた。これはあの人生の中でノスタルジーをずっと感じつづける時期の1つだ。ある時点では、リンと私は2人の主要なキャラクターから名前を取って、子供をクラウスとラヴィと名付けるつもりでいた。私の勘違いでなければ、少なくとも1週間はまったく本気でそう考えていた。

ラスト。エグザイル。

今でも、思い出すだけで、身震いし、涙が出る。DVDを見るつもりがなかったとしても、Flashプレーヤーとスピーカーがあるなら、何分か使ってオフィシャルサイトをぜひチェックすべきだ。これはスキップしたくないと思わせる数少ないイントロFlashだ。それからメニューを実行すれば、キャラクターやストーリーについて書かれているのを少し読むことができる。

私はあなたにすごく嫉妬を感じる。あなたはまだあれを見ていないのだ。私の頭から記憶を消し去って、それを最初から見ることができるなら、私は何を犠牲にするだろう?

私たちはまたアシュレーに会ったが、彼女の3番目のおすすめが何だったかよく覚えていない。彼女は何かのリストをくれたと思う。彼女はもうネタ切れしていて、それというのも彼女には新しいシリーズを全部チェックできるほどお金がなかったためだ。

それで私たちは自分たちの道を進むことになった。私たちは多くのシリーズや映画を自分で探してきて見た。たくさん。山ほど。そしてときどきお気に入りをまた見直した。

私はとても注意深くするようになった。それはアニメのほとんどはクズか(つまり、私たちにアピールするジャンルではあるが、原作や制作がはなはだまずいということ)、あるいは私たちにはアピールしないジャンルのものだからだ。たとえばロボットもののような。私は巨大ロボットスーツに乗ろうとは思わない。エイリアンでシガニー・ウィーバーが大きなメカスーツに乗ってエイリアンの女王と戦うシーンは好きだけど、私がついて行けるのはそこまでだ。そしてアニメは驚くほどの割合のものが(賭けてもいいが少なくとも25%は)ロボット指向であるように見える。

それから当てになるレビューを見つけるのがすごく難しい。10歳児がレビューを投稿していることだってあり得るし、それを英語をちゃんと学んだことのない40歳の人が書いたものと識別できないからだ。しかし私たちはいくつかの指標を見つけた。アニメショップの店員が半分見下したように「考えさせる作品」だと言う場合、私たちはたぶんそれを気に入る。たくさんのレビュアーが退屈で半分も理解できなかったと書いている場合には、私たちはその作品をチェックしている。スタジオはアニメを3歳から83歳までの全年齢層を対象に作っていて、通常パッケージには他とはっきり見分けがつくものが何もない。

多くの試行錯誤の結果である、私のお気に入りのアニメシリーズ(と映画)トップ10をまとめてみた。私はどちらかというと映画よりシリーズものの方が好きで、そちらの方がより没入できるからだ。それから意図的に宮崎の作品ははずしている 。それというのも、あれはまったくの天才なので、入れることにするとトップ10を独占してしまうためだ。

有名な作品で私の見ていないものがたくさんあることに注意してほしい。たとえば「カウボーイビバップ」(*おおっ*)はまだ見ていない。私がまだ見出していない優れたアニメだってたくさんあるはずだ。それは実際、私に関する限り、いいことなのだ。しかし今では私も相当な量を見ているので、このトップ10リストにはあなたがゾクゾクするような作品もいくつかあるはずだ。

それから、真剣にチェックするつもりでいる人に言っておくと、必ずしもここに挙げた順に見る必要はない。アクションやホラーが好きなら、「Vampire Hunter D: Bloodlust」から見るといいと思う。これは続きものではなく、一本の映画だ。それが気に入ったならオリジナルの「バンパイアハンターD」(1985年)を見たらいい。

じゃあ、はじめよう。

「灰羽連盟」(Haibane Renmei): 私にとっての永遠のお気に入りだ。これは妻のトップ4か5だが、私は本当に魅了された。これは「考えさせる」作品だ。そこらにある他のアニメ作品とは違っている。これのためのジャンルが必要なくらいだ。DVDは全部で4枚だけ。どの特定の宗教とも違う強い精神性が基調をなしているが、仏教のシンボリズムがあるのははっきり見て取れる。名作だ。

 

「ラストエグザイル」(Last Exile): 間違いなく日本アニメーション史上の記念碑的な作品だ。見事なアニメーション(CGと手書きのミックス)、見事なサウンドトラック、引きつけられる壮大なストーリー、忘れがたいキャラクターたち。そして「灰羽」同様、ユニークであること。これはレビュアーの多くを面食らわせているようだが、話がとても頻繁に予期しない方向に進むのだ。レビューは無視して、ただ見ることをおすすめする。

 

「鋼の錬金術師」(Fullmetal Alchemist): 歴代のアニメシリーズの中でも最も評価が高いものの1つで、多くの批評家が最高の作品だと言っている。シリーズをまだ全部見終わってはいないが、妻も私もこれがとても好きだ。アメリカではまだリリースの途中なのだ。9巻まできたところだが、全部で12巻か13巻になるはずだ。長いシリーズで、実際どれくらい長いのかはっきり分らない。しかしとても見事な作品だ。素晴らしいストーリー、素晴らしいキャラクター、優れたアニメーション、素晴らしいサウンドトラック。どの点から言っても見るに値する。

 

「十二国記」(12 Kingdoms): 私たちの最初のビッグシリーズで、今でもお気に入りの1つだ。全部で45話あり、計画では60話くらいになる予定だったということなので、ストーリーの中には未完の部分があり、ハラハラの場面で終わっているところも1カ所あって、これには頭がおかしくなりそうになるだろう。ストーリーラインは(アニメとしては)月並みなもので、高校生の女の子が別世界に飛ばされ、そこで自分が王位にあることを知るというものだ。まじめに言っている。これはアニメシリーズでは3回に1回くらいは起きていることなのだ。しかし十二国記はこの手のストーリーラインの基準ともなるべきものであり、話が進むにつれて叙事詩的な色合いを強めていく。必見。

 

Vampire Hunter D: Bloodlust」: きちんとした映画。たくさんのアクションと、たくさんの吸血鬼退治に、女の子と一緒に見るのにうってつけの素敵なラブストーリーが組込まれている。私の妻もこの作品を好きだが、それはどちらかと言えばモンスター退治よりはラブストーリーのためだ。10分でのめり込めるだろう。試してみるといい! これが気に入ったなら、15年前に作られたオリジナルの「バンパイアハンターD」 (Vampire Hunter D)を見るといい。古いアニメーションだが、同じように見事なストーリーだ。

 

「スクラップド・プリンセス」(Scrapped Princess): アメリカではリリースがちょうど完了したところだ。若干奇妙なストーリーだが、私が現実逃避のファンタジーに求めるすべてがある。記憶に残る、しばしばキュートなキャラクター、ドラマにユーモア、すごい戦闘シーン、圧倒的なストーリー、良質なアニメーション。好きにならずにいられない。たぶん私たちはすぐにもう一度見るだろうと思う。

 

「ウィッチハンター ロビン」(Witch Hunter Robin): これもお気に入りの1つだ。残念ながら、最初の10話かそこらは若干退屈だ(そして妙に 断続的な感じがする)。「CSI:科学捜査班」とか「バフィ」とか「Xファイル」といった、見たことのないたくさんのテレビ番組のシーンをミックスしたみたいだ。私はこれらの番組は1話も見たことがないけど、たぶん似ているんじゃないかという気がする。それが(6枚のディスク?からなる)シリーズの半分あたりから完全に変わる。そしていくぶん混乱した完結まで掴んで離さない。リンはプロット展開部分の何話かは居眠りしていたけど、2人ともすごく楽しめた。

 

「ウルフズレイン」(Wolf's Rain): 私たちは最後まで見なかったのだが、これを推薦しないわけにはいかない。あまりに滅入る話なのだ。あの哀れなオオカミたち。これは間違いなく苦難についての話で、見ているのが辛いのだが、奇妙なのは、ずっと心に残るということだ。私は今でもよく思い返す。これは優れた芸術のしるしではないか? 私は間違いなく今年中にもう一度戻って最後まで見るだろう。これにずっと心を悩まされているからだ。素晴らしいストーリーと素晴らしいキャラクター。見ているのが辛いということが素晴らしさを損なうわけではない。間違いなく私のトップ10に入る。

 

「ガンスリンガー・ガール」(Gunslinger Girl): これはディスク3枚、13話しかない。疑いなく、小さな名作だ。最初は奇妙で、過度に混乱していて、「ニキータ」の影響が見受けられるが、すぐにもっと心理的/感情的な作品であることがはっきりする。暴力や設定はストーリー上二義的なもので、そのストーリーというのはサイボーグの女の子が自分は人間なのかそうでないのか理解しようとするというものだ。美しいエンディング。愛らしいアニメーション。十分見るに値する。

 

「巌窟王」(Gankutsuou): 「モンテ・クリスト伯」の翻案。この10番目のものについては、最初のDVDを買って今週見たばかりなので、少しリスクがある。残りはまだ見ていなくて、全部でディスク6枚、24話 からなっている。しかし最初の4話ですでに私たちはこれが名作の1つではないかと思うようになった。ラストエグザイルと同じスタジオの作品だ。こちらの方が新しいシリーズで、日本のテレビで2004年6月から2005年3月にかけて放映された。ああ、日本の人たちに嫉妬を禁じ得ない。彼らのテレビは私たちのテレビを吹っ飛ばしてしまう。それはともかく、あなたが冒険的なら、私たちと同時にこれを見ることができるわけだ! これまでのところ、がっかりするような部分は少しもなかった。豪華でミステリアスで、名人の手になることが分る。

 

私が見たけどトップ10に入れなかったアニメが何か知りたいと思うかもしれない。バンパイアハンターDは私がリストに入れた唯一の映画(実際には2つの映画)だが、映画というのは一般にテレビシリーズほど没入できない。

シリーズについては、最初のN話を見たシリーズはたくさんある。「爆裂天使」(よさそう)、「今日からマ王!」(ダメ)、「.hack//SIGN」 (ダメ)、「ギルガメッシュ」(今までのところかなり面白い)、 「お伽草子」(OK)、「Hellsing」 (今までのところかなりいい)、そのほか借りてみたけどあまり先まで見なかったものがいくつかある。

映画で私が見たのは、「メトロポリス」(好き)、「パーフェクトブルー」(好き)、宮崎作品で見たものはすべて好き(これまで見たのは、「千と千尋の神隠し」、「もののけ姫」、「ハウルの動く城」、「魔女の宅急便」、「天空の城ラピュタ」、「風の谷のナウシカ」、「紅の豚」、「となりのトトロ」、「猫の恩返し」)、「攻殻機動隊」(いい)、「火垂るの墓」(名作だが、すごく悲しい話)、「Blood: the Last Vampire」(素晴らしい、ほとんどリストに入れてもいい)、「るろうに剣心」(最初のは好きだが、続編は良くない)、そのほか忘れてしまったものがたくさんある。

見ようと思っているシリーズはたくさんある。「カウボーイビバップ」(Cowboy Bebop)、「魔法騎士レイアース」(Rayearth)、「ふしぎ遊戯」(Fushigi Yuugi)、「スチームボーイ」(Steamboy)、「サムライ 7」(Samurai 7)、「フルーツバスケット」(Fruits Basket)、そのほか少なくとも半ダースある。何千ドルという話をしているのだから、急ぐことはない。それが気に入るかどうかも分らないのだ。これは一か八かの話に思える。

なんにしても、この一年ほどに学んだことを総括すると、こんなことが言えると思う。

  1. アニメ作品の中には素晴らしいものがある。ふるい分けて、自分の気に入るものを見つける必要があるが、しかし好きになるものが何かあるだろうことはほとんど間違いない。
  2. スタージョンの啓示がアニメにも適用できる。90%はクズだ。
  3. 私はずっと失敗ばかりしている。

私に奨めてくれるものがあるなら、喜んで聞くよ!

 

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オリジナル: Blogger's Block #2: Anime for the Nonplussed