著名な人々が仕事を成し遂げている9つの仕事場

Kevin Purdy / 青木靖 訳
2009年9月24日

あなたはスティーブ・ジョブズや37 Signalsのようなミニマリズムを好むだろうか、あるいはティナ･フェイやPixarのような創造的混沌を好むだろうか? 有名な人たちの仕事場から学べることはたくさんある。インスピレーションが得られるよう、9つの仕事場を集めてみた。

アル・ゴア

重要な仕事にはディスプレイが3つ必要なんだと自分を納得させるためのもう一押しがほしい人には、合衆国前副大統領アル・ゴアのオフィスが助けになるだろう。有名な講演家であるゴアがホワイトボードではなく紙のスケッチ帳を使う理由は我々にはよくわからない。(元の記事) [via TIME]

デビッド・アレン

 ジェイソンが元の記事で書いているように、GTDの創始者デビッド･アレンは説教している通りのことを自分でも実践している人物だ。とくに思考や「あ、そうだ」という瞬間を捉えるという部分で。彼の机にある、変わっているがふさわしい2つのアイテムは、ラベルプリンターと砂時計だ。ビデオクリップの作者はこれがインタビューの時間の最後に慌ただしく撮られたものだと書いていたが、David Allen Co.のオフィスのエッセンスがよく伝わっている。[YouTube]

ビル・ゲイツ

ゲイツはMicrosoftの会長とチーフソフトウェアアーキテクトをやめてこの場所を去ったが、レドモンドのキャンパスではきれいに片付けた場所で仕事をしていたようだ。最近では、ゲイツは3つのディスプレイとOneNoteを駆使して仕事をしている。彼のホームオフィスも是非見てみたいものだ。[via CNN]

スティーブ･バルマー

MicrosoftのCEOが正面を向くとき、そこには1つのディスプレイと(Microsoft製の)マウスとキーボード、電話、それにランチを食べられるわずかなスペースがある。彼が横を見たりファイルに手を伸ばすときには、棚と壁を埋める家族や友達の写真が、彼の子供たちによる創作の努力の結果とともに並んでいる。こういう人たちも人間だということを我々は忘れがちだ。[via The New York Times]

スティーブ・ジョブズ

ダイアナ・ウォーカーがこの部屋の写真を撮ったとき、Appleの大ボスはMacintoshに取り組み始めた頃で独身だった。ミニマリストの機能性に対する志向がどこから来ているのか容易に分るというものだ。写真に付いていた説明はこう。「私は独身で、必要だったのは一杯のお茶と、明かりと、ステレオだけであり、それが私の持っていたものだった」 [via Diana Walker/The Bigger Picture Gallery]

37 Signals

ミニマリストの精神を持ったもう一組の技術の思想家たち、Basecampや CampfireやRuby on Railsの背後にいるチームは、空っぽの白い部屋で働いているわけではないが、装飾は簡素にし、空間をオープンにしている。[via Signal vs. Noise]

マーチン･エイミス

このイギリスの作家は庭の小さな離れにある素敵なオフィスの写真を公開している。彼は働く者すべてがある種の「小屋」を持つべきだと言っている。「以前は家の屋根裏部屋を使っていましたが、妻のイザベルがこの部屋をあんまり使っていないようだったので、使わせてもらうことにしました。ここは理想的です。子供の声は聞こえないし、たばこだって吸えます」 [via Guardian UK]

ディルバートの究極のキュービクル

居心地が悪く抑圧的な作業環境を知っている「ディルバート」の作者スコット･アダムズは、デザイン会社のIdeoとともに、例を通してそれを変えようと試みている。何千というディルバートファンからのフィードバックを集め、アダムズとIdeoは「ディルバートの究極のキュービクル」をデザインした。1日のうちの時間に応じて光源の方向を変えられるモジュラー構造をしており、ハンモックを取り付け可能、椅子/コンピュータ/デスクの配置を調整することができ、ハムスターの回し車モジュールや熱帯魚水槽モジュールさえ用意されていて、同じように捕らわれの生き物と心を通わせることができる。ディルバートは実際この部屋で仕事しているわけではないが、心を自由にさせることができたなら、きっとそうすることだろう。[via Ideo]

ティナ・フェイ

これはアメリカンエクスプレスの広告のために撮られた写真なので、ひどく散らかった様子(「忙しすぎて他のカードなんて使えない!」ということらしい)は多少誇張されたものではあるだろう。しかし「30 Rock」の脚本家兼プロデューサーが時間やアイデアをポストイットで管理しているというのは本当らしく思える。碁盤目状に妙に整理された感じのコルクボードや、さらに向こうの壁の上の整理されたメモに注目してほしい。取り散らかしながらも、彼女は半ダースのプロットが同時に進行する番組の脚本を書いているのだ。(元の記事)

Pixar

多くの批評家が今日最もクリエイティブで価値のある映画スタジオだと言っている場所で働けるだけでなく、Pixarのチームには仕事の仕方について非常に大きな自由が認められている。過去のプロジェクトの遺品がずっと取っておかれており、照明はクリエイティブであることが基本で、寮は1950年代風の小さな家のようだ。キャンパス中に広いオープンスペースがたくさんある。給料がどこから出ているのか忘れてしまわないように、角のところにはサーバのラックがあって現実を思い出させるようになっている。[via Office Snapshots]