あなたの人生を(少なくとも昼食時間くらいは)変えるひと言

Kathy Sierra / 青木靖 訳
2006年12月11日

私が馬の調教師から学んだ42番目のことは「フーム・・・興味深いね」と言う口癖だ。イライラしたときにそう言ってみよう。頭に来たときにそう言ってみよう。 ここで重要なのは、何か言ったりしたりする前にそう言うということだ(「送信」ボタンや「投稿」ボタンをクリックするというのも含む)。

何かがまずくなったとき、あるいは期待通りにいかないとき、最初にこう口にすることだ。それは——

1) ひと呼吸間を置くことで、反応する前にちょっと考えることになる。

2) 物事をあまり個人的には取らなくなる。
誰かがあなたを間抜けだと(あるいはもっとひどいことを)言ったとき、「フーム・・・興味深いね・・・」と言うことで、あなたの反応はすこぶる感情的というところから、距離を置いて関心を持って眺めるというのに変わる。

3) 結論に飛びつく前に、もっと聞いてみようという気にさせる。
馬の場合だと、「興味深いね」テクニックの主な目的は、辛抱をなくして馬に当たったりしないということだ。あなたが「興味深いね」と言うなら、それはあなた自身の役割が何かということを含め、なぜなのかについてもっと考えるように促す。これは問題をもっとパズルみたいなものに感じさせてくれる。

私がこの手を覚えたのはほんの数ヶ月前だが、これは私がレイラとちょっとした問題を起こしたときに役立った。これはまた、私がWeb 2.0について書いた後の事態について客観的に眺めるのにも役立った。他のブログで辛辣なことを書かれたことに対してうんざりして防御的になるかわりに、私は自分の馬のことを考え、「フーム、興味深いね・・・」と口にし、それが新たな疑問へと目を向けさせることになった。「Web 2.0がある人たちにそんなに強い感情的な反応を引き起こすのはなぜなのだろう・・・?」

そしてそれはすべてを変えた ; )

同僚があなたのあんな写真をFlickrにアップしたとき、「フーム・・・興味深いね・・・」と言ったらどんな効果があるか想像してみて。あなたの犬がデジカメのUSBケーブルを噛んでいるときにそう言うのを想像してみて。あなたの6才の娘が先生のことを教室でクソ野郎と言ったときにそう言うのを想像してみて。あなたのガールフレンドがあなたのルームメイト(それもブラッド・ピットに似たやつ)といちゃいちゃしているのを見たときにそう言うのを想像してみて。マーケティングを「バイラル」にしろと言う顧客にうんざりしたときにそう言うのを想像してみて。コンパイラに対してそう言うのを想像してみて。

怒っていることを伝えた相手が見下したように「フーム・・・興味深いね・・・」と言うときに「フーム・・・興味深いね」と言うのを想像してみて。

さあ、どんな場合に「フーム・・・興味深いね」が使えるだろう?

 

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オリジナル:  Two more words that might change your life (or at least your lunch hour)

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