Gerald M. Weinberg / 青木靖 訳
2006年5月4日 木曜
私たち作家が読者のために行うサービスの1つに、他の人たちが気付かないようなこと——特に気付くことを意図されていないもの——について指摘するというのがある。たとえば、今度紙で包まれた角砂糖を使う機会があったら、包み紙を注意して開けてみるといい。内側の折り込みに小さな裂け目があるのに気付くだろう。それは湿気で引き伸ばされたときに、もっと目立つ場所で裂け目ができるのを避けるためにある。
その裂け目はいつもそこにあったわけだが、それに気付くことはなかったと思う。作家というのはそうした隠された小さな傷の周りにストーリーやシーンを作り出すことができるものだ(できるかい?)。しかしそれに気付かなければ、それを使うこともできない。
だからどこででもやれるエクササイズを用意した。これは状況について興味深いことを見つけ出すのに役立つはずだ。
まわりに注意して、気付くことの意図されていないものを5つ見つけられるかやってみる。それを書き出して、少なくともそのうちの1つを含めてストーリーを書く。
以下に例を挙げよう(ストーリーは抜きで)。
レストランで見つけた、目を向けられることを意図していないもの。
自分でも試してみて、結果を知らせてほしい。
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